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 IHヒーターは安全か??


 結論を先に言えば、本サイトでは『安全』と考えます。但し条件付きです。
 10年前位から、急激に増え始めたIHヒーターですが、関東での普及が大きく寄与していると思います。従来から各電力会社は普及のため、色んな活動していましたが、知る限りでは関西電力、中部電力が積極的だったと思います。東京電力は顧客数の多さから電力不足を危惧したためか、他の電力会社より普及活動は遅かったと思われます。また都市ガスとの燃費比較からユーザーにとってLPG中心の地域ほどメリットが無い点も時間がかかったのかもしれません。しかし、やはり関東市場は巨大で、一旦動き出したらその影響は大きく、拍車をかけたように出荷量が伸びています。2012年の出荷台数は、724千台、2013年の見込み台数は739千台(日本電機工業会発表)となっています。全体の普及率も約40%になり特に新設の戸建住宅の採用率は80%近くになっています。東北大震災の影響もほとんど無いような状況と思います。
 最新データは右の表を参照下さい。
☆県別IHの普及率(2009年


2013年 出荷統計(経済産業省資料)
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では、なぜIHヒーターが人気があるのでしょうか
★理由は
①火を使わないから安全
②お手入れが楽
③オール電化住宅にするから
④機能が多いから
⑤廻りの人がIHにしたから
⑥空気を汚さないから
⑦夏場の調理が熱くなく楽
⑧ガスが怖いから
 などですが、一番の理由はやはり『安全』だからということです。

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安全とは単純にガスとの比較です コンロの火災件数とSIセンサーの普及グラフ
 近年高齢者世帯が多くなったのは、別の問題としてもその傾向は事実で、本人よりも別居の身内の方が火の始末を心配してIHヒーターを勧めている例もたくさん聞きます。確かにコンロを火元にした火災は、原因のベスト5に入ります。(総務省DATA) 具体的には、消し忘れ、天ぷら火災、袖口に引火、などです。消し忘れや揚げ物火災は、SIセンサー付きのガスコンロの普及とともに減少傾向にあります。(右のグラフ参照) でも冬場は厚着をしがちですが袖口が緩い衣類は危険です。化繊のものはアっという間に燃え上がりますので注意が必要です。


 ●IHヒーターが安全と言われるのは
①消し忘れ時に自動停止する。大抵は45分で切れます。(グリルは25~30分) それ以上の長さはタイマー運転で可能。
②過熱時自動停止する。水が無くなった場合など鍋底が異常に高温になった時自動停止する。
③炎が無い。ラジエントヒーター部、グリルは高温になります。またIH部分も鍋からの熱が伝わり熱くなります。

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☆条件付き安全とは

 冒頭で『安全』と位置づけましたが何をしてもいいという訳ではありません。そこで条件がいくつかあります。
★条件
 ●取り扱い説明書の記載内容を守る。(これでOKです)  もし、お忘れの方は下の項目だけは必ず守って下さい。




              ☆☆☆ その中で守らないと特に危険なことは ☆☆☆

①信頼できるIH専用鍋を使用する。疑わしい鍋は使用しない。
 IH専用鍋は鍋底が分厚くなっている傾向があります。その方が急激な熱の変化にも変形しません。
また効率も熱の分布も良くなります。

 IHの上には鍋・フライパンなど調理器具以外は置かない。*タブー集を参照下さい


②揚げ物調理時は『揚げ物キー』を操作し、メーカー指定の揚げ物鍋を使用する。
 IHヒーターであっても油の性質は変わりません、油は高温(350~360℃)になれば自然発火します。


③揚げ物時の油の量を守る。少ない場合は設定温度より高くなる場合があります。キケン


排気口を塞がない。内部に熱がこもり、破損、停止します。


汚れ防止シート、感熱プレートなどIHヒーターと鍋の間に入れるものは使わない。
 温度管理の誤作動や肝心な時安全装置が作動しません。(全IHメーカーが使用を不可としています)


⑥ガラストップに鍋以外の荷重をかけない。耐熱ガラスであって強化ガラスではありません







☆健康面での安全は??  
 以前から言われている電磁波による健康面への影響ですが、当サイトとしては結論として現時点では『不明』というスタンスをとります。ずいぶん曖昧だな、と思われるかもしれませんが、電磁波については今も世界中の専門機関で研究中であり、そして見解も様々ですし、明確な健康被害も出ていない状況では、良いとも悪いとも十分な根拠を持って話せないのが実情です。IHヒーターの普及が急激に増え始めたころ(平成5年頃)にはガス業界から猛烈な反撃があったのですが、その先鋒が『電磁波による健康被害』だったのを覚えています。しかし時代の流れは止められず今日の状況に至っています。今言えることは、ユーザーが正確な知識を持って自分で判断することが必要ということです。   参考:日本電機工業会資料

電磁波とは何か  
 一口に電磁波と言っても幅は広く一覧にしないと分かりません。IHヒーターが出始めのころ『電磁調理機』と言われたのが、特別な製品として位置付けてしまったのかもしれません。電子レンジは少し周波数が違うだけでIHヒーターほど言われないのが不思議なのですが・・





ペースメーカーと妊婦への影響  
 携帯電話が普及し始めた時、電車の車内では使用しないように注意喚起されました。その理由は乗客の中にペースメーカーを使用している方がいれば、悪影響を及ぼすということでした。車内や公共の場で使用しないのはマナーとして当然ですが、この理由は後に駅員を困らせるような人を作ってしまったり、実際の患者さんに余計な神経を使わせる結果となった訳です。単純にマナーとして禁止すればよかったのです。
 
 そのことは少し置いておいて、IHヒーターでも製品の取説に『ペースメーカー使用の方はかかりつけのお医者様に相談下さい』と記載されています。各メーカーは国が認める基準内であってもそう記載しています。
 
 一口にペースメーカー使用中の方と言っても、軽度の方から重度の方までおられるますし、ペースメーカー自体も単極型や双極型があり、一律の影響があるわけでは無いようです。それを正確に判断できるのが、掛かり付けの専門医ということになります。廻りの環境は日々変化しており、電気自動車の普及、家電商品のIH化(電子炊飯器、電子ポット、電子カーペット)など患者さんにとっては自分を守る為の知識がより必要になってきています。しかし、ペースメーカーの方もMRI(病院の検査機器)対応など進化しているのも事実ですのでもう少し時間がかかるかも知れませんが安心して暮らせる日が早く来ることを期待せざるを得ない状況です。
 
 一時期矢面に立ちました携帯電話も、総務省が影響を調査し、ペースメーカーから22cm以上離すのが妥当と結論付けています。(2013年には15cm以上に変更
 携帯電話も側頭部から離して使うのがベストでイヤホンの使用を勧めている時期もありました。また10年使用すると脳腫瘍の原因になると報告された例もあります。しかし過去を遡っても脳腫瘍の患者集は増えていません。
 
 妊婦の方がIHを使うと流産する場合があると指摘する内容の報告も一部の研究者から発表されましたが、今の普及率から考えても極めて稀なケースとしか思えません。しかし数の問題ではありません。当サイトでも健康面への影響は不明としている以上対策を講じないといけません。
 
 電磁波問題と直接的な関係はありませんが、温泉施設で『妊婦さんは温泉に入れない』と表記するよう温泉法で規制されていましたが、2014年の見直しで、医学的根拠が無いということで撤回されることになりました。妊婦さんを守りたいということは大切ですが、規制の根拠が無かったことも事実です。IHヒーターの取説でも以前の物は妊婦さんには注意と表示されていましたが、現在の物は記載がありません。こちらも医学的根拠が必要な処ですが、現在の普及ペースでは実態の方が先行している状況と言えます。



電磁波対策

 ペースメーカーを使用の方・・まずお医者様へ相談して下さい。その指示に従って下さい。大丈夫と言われても心配な方は、IHヒーター使用中は1m以内に近づかないようにするか、電磁波防護エプロンを着用して下さい。

  *あくまでもIHについての内容です、その他の家電等には個別に対策が必要です。


 妊婦の方・・電磁波防護エプロンを着用して下さい。
電磁波(携帯電話)の影響調査報告(総務省)脳とペースメーカー














電磁波防護エプロン        
         


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