タカラユーザーサポートショップFEAST 『浴室のカビ対策で入浴後水をかけるはチョット待って』 について

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 テレビの情報番組で浴室のカビ対策の為に『入浴後に浴室に水をかける方法』が紹介されましたが、その後①入口のレールに水が溜まり、場合によっては脱衣場に水がにじみ出る ②カウンターに水が溜まる ③ミラーが曇る ④翌朝になっても洗い場が乾かない、、などのトラブルのお問い合わせが多くなりました。

 この内容につきまして、考えてみました。放映時間の関係で詳しい説明がなされなかった為と思われますが、かなり誤解をされている方もいらっしゃいます。
 カビ対策で入浴後、水をかけるは何のため?

 別項でも記載していますが、カビが繁殖するには3つの条件が必要です。<適温度><湿度><栄養源>なのですが、逆に言いますとその内1つでも欠けると繁殖しないことになります。水をかける方法は<栄養源>を減らす目的で行うということです(冬季では浴室の温度を下げる効果もありますが・・)。

 全国番のTV放送なので、あくまで一般的な内容なのだと思いますが、視聴者の中には、システムバスのユーザータイル(在来工法)浴室のユーザーもいらっしゃいますので、不特定の現場に通じる内容になっている為、向き不向き程度の問題が発生したのだと考えます。

 タカラシステムバスのユーザーが入浴後水をかけるとすれば

 洗い場だけです! 最後に使った方がシャワーで、カビの栄養源となる「石鹸」「垢」を流して下さい。

 後は換気扇を廻して浴室内をよく乾かして下さい。   参照『カビ対策は換気扇で』
 なぜ他の箇所はかけない方がいいのか

 入口: システムバスの入口は水仕舞いの構造にはなっていますが、シャワーなどで強くかけると通風口(ガラリ)から脱衣場に飛び出たり、レールに溜まったりします。(レールの水は浴室内に流れるようになっていますが、埃が溜まっていると、乾きにくくカビの発生源になります)  

 ミラー、カウンター: 水道水の中にはミネラル分を含んでいますので、自然乾燥すると白く「ウロコよごれ」の原因になります。参照『ミラーの曇り対策』

 壁: タカラシステムバスのホーロー壁パネルは表面はガラスと同じ性質ですので、シャワーをかけて流れるような汚れは後でも簡単に落とせましカビが根付くこともありません。むしろ乾かすことを優先にする方がカビ対策になります。

タカラホーロー壁パネルの汚れは簡単に落とせます  *タカラシステムバスのホーロー壁パネルのお手入れは業界一簡単です。毎回水をかけないと気が済まない方は、かけた後、乾かすこともお忘れなく!

←カタログの内容です。画像クリックで拡大します。
 
 *タカラシステムバスのホーロー壁面はお手入れは業界一の簡単さです。毎回汚れを落とさないと気が済まない方はシャワーで水かけをすれば効果があります。その後は乾かすことを忘れないようにして下さい。

←カタログの内容です。画像をクリックすると拡大します。


 天井: 天井のカビ対策は換気扇の使用が最も効果があります。換気扇はカビの胞子湿気を同時に排出することができます。


  *お手入れをしなくてよいということではありません、定期的なお手入れはお願いします。
  参照『システムバスのお手入れ』
対策補足

・カビは、20~30℃が繁殖に適する温度ですが、システムバスは保温性が高く、冬場でもカビにとっては居心地がよく、ユーザーが油断し易く、乾きにくい時期こそ繁殖期なのです。つまり温度を下げる方法は実質不可能です。

・カビの栄養源は、石鹸カス、人から出た垢、風呂オケなどの樹脂などですが、それらを無くすことは無理です。減らす方法がやっとではないかと思います。

・カビに必要な湿度は65%以上です。これには換気扇を使ってなるべく短時間で乾かせば、大きな効果があります。換気扇は確実に仕事をします。窓を開けても効果があるとは限りません。詳しくは『カビ対策は換気扇で』をご参照ください。
タカラシステムバスの場合のカビ対策は

入浴後、洗い場はシャワーで汚れを流し、その後換気扇を使って浴室を乾かす。

これだけでカビ対策はもちろん、後日のお手入れも楽ちん。
詳細は別項参照下さい。



 上記はあくまでタカラシステムバスに関するものです。在来工法の浴室や他社メーカーの製品には向かない場合があります。