タカラユーザーサポートショップFEAST ホーローについて

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  ホーローについて

  ホーローの起源
 まず、ホーローはどのように作られているかといいますと、簡単に表現すれば鋼板の表面にガラスの釉薬を付け高温(約850℃)で焼き付けたものということになりますが、その歴史から紐解いてみましょう。
 タカラのメーカーサイトでも掲載していますが、ホーローの起源として最も古いのは、紀元前1300年前(今から約3300年前)のツタンカーメンの黄金のマスクだといわれています。金の合間に黒っぽく柄がはいっているのが今のガラスに近いもので、金属とガラスを合体させた物の最初だといわれています。その後紀元前700年ごろにバビロニアで鉄や銅にガラスを焼きつけたホーローが誕生したとされています。(著書:タカラスタンダードの挑戦から)
ツタンカーメンマスク
  ツタンカーメン黄金のマスク
  日本へ伝わったのは
 日本へ伝来したのは、奈良時代と言われています。遠くエジプトから当時のシルクロードを経て中国から、伝わりました。おそらく当時の交易品の中でも最高の装飾品として大切に扱われたと思います。ホーローという名称は、ファーランと呼ばれていたものが中国で「琺瑯」というようになったとのことです。先輩からの伝授ですが、中国語で「王編」の字は大切な文字にしか使わないのに二文字とも「王編」が付いているのは貴重だった証拠だと聞いていますが、まんざら間違いではないように思います。 正倉院御物
  黄金瑠璃鈿背十二稜鏡
  七宝焼とホーロー
 奈良時代に「七宝」として渡来し、正倉院御物にも「黄金瑠璃鈿背十二稜鏡」(2番目の写真)が残っています。日本で作られるようになったのは桃山時代からで、当時は泥七宝と呼ばれ今日のような艶やかなものではなかったようです。江戸時代には日光東照宮が代表的で七宝の宝庫と呼ばれる位使われています。ほとんどが釘隠しなどの建築資材として使われていますが、300年経った今でも十分装飾としての機能は保っており、当時からその耐久性は認識されていたと思われます。3番目の写真は「位記宣旨箱」(東照宮蔵)の鍵部の飾り金具
 
 
 ところで「七宝」と「ホーロー」はどう違うのかと疑問が出てきますが、英語やフランス語では同じ単語で表されます、しかし日本語は分けて言われるわけですが、七宝は装飾品、ホーローは工業品、と区別する方が分かりやすいと思います、しかし今日のホーローは工業製品としての均一性を留めながら装飾品としても七宝を超えた部分があります。タカラでは『アートホーロー』として分野を開拓していっているようです。
 
位記宣旨箱
  海外のホーロー
 現在のホーロー技術は主にドイツから導入したと聞いております。タカラ(当時の社名は日本エナメル)でも明治時代にドイツ人を招聘し技術を導入したとのことです。当時のホーロー製品は日用品として必需品の位置付けであったわけですが、第二次大戦後の日本では石油化学製品が急速に普及し、それにつれ立場が変わり今日に至っていると思われます。しかしヨーロッパでは今でもホーロー製品は生活に密着して愛され使われています。

  また有名なブランドメーカーがあったり、古くなったアンティークホーロー雑貨などもインテリアとして取り入れられています。そこが新しい物を取り入れやすい日本の国民性と何世代も使いつなぐヨーロッパの人たちの考え方の違いの仕業とも言えます。日本では探さないと見つからないホーロー製品ですが西欧では今でも当たり前の製品なのです。
   
  タカラの『高品位ホーロー』
 七宝とホーローについて前述いたしましたが、一口にホーローと言っても様々です。日用品ではホーロー製の鍋やヤカンなどがおなじみだと思います。最近のホーロー鍋は出来もよく十分な耐久性をもっている物が多くなりましたが、タカラの製品(キッチン、バス)は20年や30年の耐久性は要求されますので、鍋と同等というわけにはいきません。下地になる鋼板はホーロー用鋼板を使用し、釉薬も独自開発、下地処理も独自の方法があり(全て社外秘,知っているのは極一部の社員のみ)、また同時に自社基準(JIS規格以上)の厳しい品質管理のもと製造され、一般のホーローとは区別してあえて『高品位ホーロー』と呼んでいます。
 ホーロー焼成  耐熱実験 
 高品位ホーローはガラスの持つ、美しさ、清潔さと、それを支える鋼板の強靭性を併せ持ち、耐水性、耐熱性、耐汚性において水廻り素材として他の追随を許さない位置づけを保ち続けています。
 さらに、装飾性においても、色、模様、光沢など七宝に勝るデザインが可能で、家具としてまた内装材として発展しています。
アートデザイン
タカラ アートホーロー